杉並区にある3階建てビルの外壁修繕工事を行いました。
工事情報 | ||
洗浄 | 塗装 | 防水 |
構造 | RC造 3階建て |
工事前
工事後
工事の特徴
工事の様子
【洗浄工事】
高圧洗浄機を使って外壁・床・屋根の表面のコケ・汚れなどをしっかり洗い流します。
施工箇所の表面や既存の防水層の表面はほとんどの場合汚れていて、埃やコケ類が付着しています。
このような状況のまま防水層を形成しても、しっかりした施工はできないため、まず最初に行う下地処理作業が非常に重要となります。
【塗装工事】
工事前
工事前の既存の状態です。
ケレン
鉄部をヤスリで擦り、汚れや錆を落とし塗料の付着をよくする作業です。鉄部は塗料の付着が悪いので、ケレンが不十分なまま塗装をすると、塗装後2~3年で剥がれてくることがあります。下地の状況にもよりますが、下地の処理・清掃を入念にやることで耐久年数にも差が出てきます。
外壁・屋根(シリコン塗料3回塗り)
シリコン塗料を下塗り・中塗り・上塗りと3回塗布します。
■屋根塗装「縁切り」
塗装をしたとき、板状の屋根材の重なり部分が塗料で詰まると、毛細管現象で雨水が上方向にいってしまったり、突き合わせ部の隙間から入った雨水の逃げ場がないため、雨水が溜まってしまいます。
それが内部にたまった湿気の逃げ道がなくなったり、雨漏りの原因になることもあります。
そのため、塗料の詰まり部分をカッターなどで切り込みを入れて隙間を作ってあげます。これを「縁切り」といいます。
配管・SD(スチールドア)・給湯器・廊下手摺塗装(シリコン塗料・錆止め含む3回塗り)
シリコン塗料を3回塗布します。(錆止めを含む)
工事完了
【防水工事】
工事前 | 工事前 |
①ケレン・清掃 | ②シーリング充填 |
③プライマー塗布 | ④ウレタン塗膜防水1層目塗布 |
④ウレタン塗膜防水1層目塗布 | ⑤ウレタン塗膜防水2層目塗布 |
⑤ウレタン塗膜防水2層目塗布 | ⑥トップコート塗布 |
工事後 | 工事後 |
最後に
錆止めについて
錆止めを塗る箇所
■素材が鉄である金属屋根・鉄鋼構造物・階段の手すり・亜鉛鉄板・アルミニウム・ステンレス
錆止めサイン
■一般的な合成樹脂塗料で塗った鉄部は屋外で3~4年、屋内で5~6年程度で光沢がなくなり、チョーキングという現象が現れ、錆が発生してきます。
錆が進行すると腐食してしまい危険ですので、症状が現れたら早めに塗り替えと錆止めを行うことが鉄部を長持ちさせるポイントです。
工法ポイント
■ケレン:古い塗膜や汚れ・錆を皮スキ・ワイヤーブラシ・サンドペーパーなどでよく落とします。塗料の密着を良くするために錆びていなくてもケレン作業は行ってください。
ケレン作業は大変な作業ですが、錆止めの効果を発揮させる為には一番大切な作業です。
【まとめ】
素地の処理が悪いとどんな良い錆止め塗料を塗ったとしても、効果を発揮できないので注意してください。
また、錆止め塗料は基本的に紫外線に弱い為、耐候性の高い上塗りが必要になります。
錆止め塗料と上塗り塗料にも相性がありますので、専門業者さんに相談し適正な材料を選ぶことが大事です。
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