目黒区・TMフラッツ様の外壁・屋上の補修防水塗装工事、及びバルコニー防水工事を【ウレタン塗膜防水・密着工法】で行いました。
工事情報 | ||
防水 | 塗装 | 補修 |
構造 | ALC造 |
工事前
工事後
工事の特徴
【タイル】
■塗装材メーカー:セブンケミカル株式会社
■シーリング材メーカー/材料名:サンスター株式会社/ペンギンシールMS2500
【バルコニー防水】
■防水材メーカー:AGCポリマー建材株式会社(サラセーヌ)
■仕様:密着工法/SD-KK20T
工事の様子
【バルコニーウレタン塗膜防水工事】
・工事前の状況
・既存のシーリングを取り除き、撤去した後に高圧洗浄する
隙間なくシーリング材を埋めるためには、目地をきれいな状態にすることが重要です。また施工箇所の表面や既存の防水層の表面はほとんどの場合汚れていて、埃やコケ類が付着しています。このような状況のまま防水層を形成しても、しっかりした施工はできないため、まず最初に行う下地処理作業が非常に重要となります。
・プライマーを塗布する
シーリング材・防水塗料(ウレタン)との密着をよくするための接着剤のような役割があります。
・入り隅部(二つの壁が内向きに入りあってできる角の部分)にシーリング材を入れる
凸凹のある部分は、平面部分よりも劣化しやすいです。入り隅シーリング材で補強することによって、隅からの漏水を防ぎ、マンションの揺れや振動に対して影響を受けやすい部分を守ります。
・メッシュ補強・目止めを行う
塗膜防水内に補強布が入ることで強度を保ちウレタン塗膜防水が切れにくくなります。
・ウレタン防水材を塗布する(左/一層目・右/二層目)
1層目と2層目の2回塗りでより強度な防水層を作ることができます。液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない完全な防水膜を加工できます。
・トップコートを塗布しドレン(排水溝)周りに防水塗装をする
トップコートはウレタン防水材とは異なり、防水機能のない保護塗料です。日焼け止めに近い意味があります。ドレンは防錆・耐水性・密着性に優れた専用塗料を塗布することにより、金属の腐食を防ぎます。
・工事後の状況
【タイル補修】
・工事前の状況
・はつり作業、清掃を行う
張替え部の周囲の目地を電動カッターで切断し、張替え部のタイルを取り除きます。取り除いた後は必ず刷毛で綺麗にします。
・タイルを貼っていく
疑似タイルを貼っていきます。目地材を練ってコテで目地を埋めていきます。
・ふき取り作業を行う
目地埋めした余分な目地材をふき取っていきます。
・工事後の状況
【タイル防水塗装/雨樋・軒天シリコン塗装工事】
・工事前の状況
・ケレンと高圧洗浄を行う
表面の汚れを落します。このケレン(清掃・下準備)が不十分な場合、表面の仕上がり状態が悪くなり、耐久性だけではなく、またすぐに錆が発生する等大きな問題も発生します。また劣化した旧塗膜が残っていると、旧塗膜と一緒に新しい塗膜も剥がれ落ちてしまうため、高圧洗浄で汚れと共に旧塗膜も削ぎ落とします。
・タイル面にセブンS(アクリルシリコン樹脂透明塗料)を5回塗布する
防水性に優れた透明塗膜なので、外壁からの雨水侵入を防ぎます。また透明な塗膜なので、タイル仕上げなど高級な意匠性を損なうことはありません。5回塗る事で耐久性、耐汚染性に優れた仕上げが得られます。
[1回目]
[2回目]
[3回目]
[4回目]
[5回目]
・雨樋にシリコン塗料を2回塗布する(左/一層目・右/二層目)
シリコン系塗料は10~13年となっています。したがって、短い周期で塗り直しをしなくて済みます。またシリコン系塗料はウレタン塗料に比べて光沢保持率も優れているので、美しさが長持ちします。2回塗布することでより美観を保ちます。
・軒天にマルチエースを2回塗布する(左/一層目・右/二層目)
防カビ、防藻効果のある塗料になります。また低臭性塗料となっています。
・工事後の状況
【屋上一部アルミ笠木脱着工事】
・工事前の状況
・既存のシーリングを撤去しケレン作業を行う
劣化したシーリング材を除去し、目地をきれいな状態にすることが重要です。塗料の付着をよくするためにヤスリで汚れや錆を落とす作業です。ケレンが不十分なままウレタン塗料を塗ると、防水機能が十分に発揮されません。
・欠損補修
欠損部分の撤去をし欠損部分にモルタル塗り付けます。補修部の状況に合わせ、数層に分けてエポキシ樹脂モルタル又はポリマーセメントを塗り付けます。
・プライマーを塗布する
シーリング材・防水塗料(ウレタン)との密着をよくするための接着剤のような役割があります。
・ウレタン防水材を塗布する(左/一層目・右/二層目)
1層目と2層目の2回塗りでより強度な防水層を作ることができます。液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない完全な防水膜を加工できます。
・トップコートを塗布する
トップコートはウレタン防水材とは異なり、防水機能のない保護塗料です。日焼け止めに近い意味があります。
・アルミ笠木ジョイントシーリング(オーバーブリッジ)各所シーリング材を入れる
雨水の浸入を防ぐ建築防水材です。アルミ笠木部分のシーリングに亀裂がある場合、橋をかけるようにシーリング材を盛りつけます。アルミ笠木部分のつなぎ目部分に劣化がみられると防水効果が弱まり、水漏れの原因になるため対応します。
・工事後の状況
最後に
今回の工事で「マルチエース」塗料を使用しました。
マルチエースは軒天や内外装用に使える水性形塗料です。複数の特性を兼ね備えており、防カビ・防藻効果を持った塗料で、低臭・低VOCの為、人にも環境にも優しい塗料です。複合合成剤なので耐性菌にも効果があり、通常の防カビ剤の約1/1000しか溶出しないため長期間効果を発揮します。
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