バルコニー(ベランダ)の防水工事については、主な対応方法としてFRP防水とウレタン防水の2パターンあります。費用面(コスト)・作業の日数から新築時には、塩ビシートで対応する施工会社も多いです。
ただ、改修工事【新築から8年後~】は、FRPとウレタンの2パターンで選ばれる方が多いです。
FRP防水とウレタン防水の違い
種類 | FRP防水 | ウレタン防水 |
重さ | 軽い | 普通 |
紫外線 | とても弱い | 弱い |
施工 | 短い | 普通 |
建物の揺れ | 弱い | 強い |
改修工事 | しにくい | しやすい |
補修 | しにくい | しやすい |
表面 | 固い | やわらかい |
費用 | 普通 |
このような状態となります。既存防水層がどんな工事だったのか?劣化の状態などでもどちらの工事を行うかが変わります。プラスチックとゴムを比べるような感じなので、硬さは全然異なります。
トップコートとは
トップコートの塗り替えだけでしたってよく聞きますが、トップコートとは保護塗料【日よけ】のようなもので、防水材ではないです。材料により耐久年数は異なりますが、アクリルの5年~フッ素の10年くらいまでと、長くても10程度になります。
※アクリル2回ならフッ素1回のが安いです。
防水屋など防水層に強い業者では、現在の状態を確認すれば劣化の状態などから防水層の塗り替えを行うか、トップコートの塗り替えだけで大丈夫か判断つきますが、塗装屋さんや工務店などでは、トップコートのみの工事で儲けを選ぶことが多いです。
※トップコートを塗ると見た目は綺麗になりますが、あくまで防水層を守る保護材で、この塗料に防水機能はございません。
バルコニー(ベランダ)の防水の重要度
バルコニーは雨漏りしても、下に部屋がないからと、防水工事をしっかり行わない方が多い個所でもありますが、バルコニーからの漏水は建物の中に入り、主となる柱を腐らせたりカビさせる事は多いです。構造上、家の外への出っ張り部分なため、支えとして重要な柱などに抱合せるような構造となっているためです。また、排水溝(ドレン)から建物内部への雨漏りや、配管からの雨漏りなども多く、しっかりとした工事が必要な場所でもございます。
防水工事の注意
既存の防水層の上に、防水層を作る工事では、しっかりみっちゃくするか?空気は大丈夫か?など重要なポイントがあります。ここをしっかりと行わいと工事後5年くらいで劣化や膨れが発生する可能性があります。
また、厚みをつける工事ではしっかり厚みをつけないと、劣化が早まり本来の耐久年数にもたないこともあります。
最後に
外壁塗装を行う際に、見た目だけ綺麗にするけど、バルコニーは工事しない事やトップコートの塗り替えだけなどの工事が多いです。結果数年後に、外壁までダメにしてしまうような雨漏りなども多いので、必ずバルコニーも劣化の状況に合わせた防水工事をしっかり行うことをオススメします。
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