墨田区・Mビルの屋上防水工事を【ウレタン塗膜防水・通気緩衝工法】で行いました。
工事情報 | |
防水工事 | |
構造 | ALC造 3階建 |
工事前
工事後
工事の特徴
【ウレタン塗膜防水】
■平場:通気緩衝工法 AV-KK50Tフッ素
■立上:メッシュ工法 SD-立上り20Tフッ素
■防水材メーカー:AGCポリマー建材株式会社
工事の様子
・工事前の状況
・荷降し
お客様の要望で屋上にある物を撤去しました。
・高圧洗浄作業
施工箇所の表面や既存の防水層の表面はほとんどの場合汚れていて、埃やコケ類が付着しています。このような状況のまま防水層を形成しても、しっかりした施工はできないため、まず最初に行う下地処理作業が非常に重要となる。洗浄を行わずに新たな防水層を作る工事を行うと密着が弱く数年後に剥がれたり、膨れがひどく発生する場合があるので必ず行う必要があります。
・ケレン作業
表面の汚れを落します。このケレン(清掃・下準備)が不十分な場合、表面の仕上がり状態が悪くなり、耐久性だけではなく、またすぐに錆が発生する等大きな問題も発生します。
・既存伸縮目地撤去
目地(めじ)とは、石・レンガ・コンクリ-トブロックなどの組み積みやタイルなどの貼り付けの際に、部材の接合部分にできる継ぎ目のこと。既存の古い伸縮目地を新しいのと付け替えます。
・既存目地を撤去した箇所に丸いパイプ(バックアップ材)を詰める
シーリングの前にバックアップ材を詰めます。
・バックアップ材を詰めた隙間にシーリング(コーキング)を詰めていく
隙間をコーキング(シーリング)材で埋めます。伸縮目地部分にしっかりとしたコーキング(シーリング)材を充填することで、 防水層との密着性と伸縮性を高めて防水層が下地から受ける景況を最小限にし、しいては防水層の伸縮性能をアップすることになります。
・カチオン塗布
コンクリートやモルタルは、負(-)の電気(アニオン)を帯びています。つまり、塗料自体に正(+)の電気(カチオン)の特性を持たせる事で、磁石がプラス(+)とマイナス(-)で引き合うように、カチオン性の塗料と、コンクリートやモルタルは、プラスとマイナスで引き合い、より強い密着性が得られることになります。
通常のポリマーセメントモルタルと比べて、接着性、耐摩耗性、曲げ強度、防水・防錆性に優れ、中性化防止の作用もあります。塗厚も薄くて済み、ヒビも入りにくいです。また乾燥も早く、作業性にも優れます。
・プライマー塗布
ウレタンとの密着をよくするための接着剤。ボンドのようなものです。ボンドのように、次に塗る防水材を密着しやすくする事と、小さなひび割れなどを補修する重要な作業です。
・改修用ドレン設置
排水溝の一部を新しいものに付け替える作業です。排水溝の破損・詰まりなどによって、そこから雨漏りが起きないようにします。改修工事では排水溝全体の修繕はできないため、排水溝の先端部分を新たに取り付けます。そうすることによって防水効果が保たれます。
・通気シートを貼る
下地に貼るシートになります。防水層に水分が浸入し、湿気となって出ようとした結果防水層が膨らみます。その膨れを防ぐために、通気シートを貼り内部の通気性をよくします。よって防水槽内の湿気は外に通すが、外部側の湿気や水は通さないシートになります。
・脱気筒設置する
脱気装置とは、湿気の逃げ道を作って膨れを防止するためのものです。下地コンクリートは日常の雨・屋内の湿気・水分を含んでおり、昼夜の温暖差や太陽熱により水蒸気を発します。この水蒸気によって防水層が膨れ耐久性が弱くなり劣化を促進してしまい、雨漏りの原因となります。水蒸気を逃がすことで、防水効果・建物の耐久性保持にも役立ちます。
・目止め作業
コテで平滑に伸ばしながら通気シートの穴を全て埋めていきます。
・入り隅部シーリング
入隅とは、二つの壁が内向きに入りあってできる角の部分(凹になっている角)のことです。この角の部分に補強のためのシーリング材を埋めます。凸凹のある部分は、平面部分よりも劣化しやすいので入り隅シーリング材で補強することによって、隅からの漏水を防ぎ、建物の揺れや振動に対して影響を受けやすい部分を守ります。
・立上りメッシュ補強
平場と立ち上がり部分にメッシュシートを貼ります。しっかりと防水しないと雨漏りの原因となるため、メッシュシートを貼って補強する。雨漏りの侵入を防ぐ作業としては非常に重要な作業の一つです。
・ウレタン防水材を塗布(一層目)
ウレタン防水は液体で防水層を形成するので、下地の形状になじみやすく、継ぎ目のない防水層が出来上がります。そのため、複雑な場所でも問題なく施行することができ、防水工事では最も使用される工法になります。
・ウレタン防水材を塗布(二層目)
ウレタン防水は2回塗りをすることで、適正な塗膜厚を確保し、耐久性能を高めます。
・トップコート塗布
ウレタン防水材とは異なり、防水機能のない保護塗料です。日焼け止めに近い意味があります。
・工事後の状況
最後に
今回のお客様は「屋上に置いてある荷物を撤去して欲しい」との要望もあり、荷降し・撤去をさせて頂きました。
弊社は人員2名で運べる物でしたら、粗大ゴミの撤去サービスも行っております。処分したいけどなかなか自分では移動させる事が難しい・・・などありましたら、工事の際にお声がけください。
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