外壁塗装は強風でも可能?どれくらいの強さの風まで作業できるの?
外壁塗装は家の外で行う工事ですので、悪天候の影響を受けて作業を中断せざるを得ないことがあります。
ここでは、外壁塗装工事に大きな影響がある強風について、強風でも作業は可能かどうか、強風が好ましくない理由などについて説明します。
強風でも外壁塗装はできるの?
外壁塗装の工事期間中に、台風が接近したり強風のおそれがあるということがあり得ますが、強風は外壁塗装工事にとって好ましい天候ではありません。いろいろと理由はありますが、代表的なものは次の5つです。
理由1:足場倒壊の可能性
外壁塗装工事において強風時の事故として最初に挙げられるのは、足場の倒壊です。
足場には、外壁洗浄時の汚れや塗料などが近隣に飛散するのを防止するためにメッシュシートを張りますが、強風時にはこのメッシュシートがヨットの帆のように風を受けて大きく揺れます。風向きや風速によっては足場が倒壊することもあります。
従って、台風接近時や強風が予想される場合は、メッシュシートを畳んで柱に縛り付け、風が通り抜けられるようにして足場の倒壊を回避します。
足場の倒壊には至らない場合でも、風にあおられて足場が揺れますので、足場の部材が家の外壁などに当たって、当たった部分を壊してしまう可能性もあります。
理由2:塗り立ての外壁に飛散物が付着する可能性
強風の際には、砂やホコリ・ゴミなどが飛散してきて、塗りたての外壁に付着してしまう可能性があります。このような飛散物を防止するためにメッシュシートを足場に張りますが、細かい砂埃などは網目を通過して侵入し付着することがあります。
また、前述のように風が強くなるとメッシュシートを畳んでしまいますので、飛散物が直接外壁に付着することになります。
理由3:塗料などが近所に飛散してしまう可能性
塗装作業中は、足場にメッシュシートを張って塗料などが飛散することを防止しますが、強風時にはメッシュシートを通過して近隣に飛散して近所の建物や車などに付着してしまう可能性があります。
理由4:作業員の安全性
強風の際には、風によって足場が揺れたり、作業員自身が風にあおられたりしてケガをしたり、最悪の場合は落下事故を起こしてしまったりする可能性があります。
理由5:住人、ご近所の安全性
強風の際に、風を受けた足場が倒壊して施主やご近所の家を壊したり、最悪の場合住んでいる方にけがを負わせたりする可能性があります。
どのくらい強風まで作業可能?
足場の種類、設置方法、足場の高さ、足場と風の向きの関係などによって、条件が大きく変わりますので、一概にどのくらいの強風まで作業ができるかを示すことは困難と思われます。
前述のように強風時に外壁塗装工事を行うと、足場の倒壊、塗装面への異物の付着、近隣への塗料の飛散などのトラブルが予想されますし、作業者などの安全を確保するためにも、工事責任者の判断に従うのがことが一番だと思われます。
強風が予想されるときにはしっかりと対策を!
強風のときには、足場に張ってあるメッシュシートを畳んでおくことが必要ですが、風が強くなってきてから畳もうとして足場に上ると、風にあおられて落下する危険性もあります。そうならないためにも、強風が予想される時には、予め対策をしておくことが重要なのです。
また、足場の部材の締め付け具合なども確認し、締め直しておくことも大切です。
なお、施工業者によっては、台風や強風のおそれがあると当初の予定より早く工事を終わらせようとする場合がありますが、予定していた日数を短縮して工事を行うということは、ひょっとすると本来必要な工程を省略している可能性がありますので注意が必要です。
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