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外壁塗装で特に重要な下地処理とは?下地処理の種類と特徴
外壁を塗装する前に、まず塗装面の汚れやひび割れを綺麗にしなければなりません。
下地処理には仕上がりの見た目を良くしたり、塗装面と上塗り塗料の付着を強める効果があります。
さらに塗装の耐久年数にも関わってくるという重要な作業でもあります。
ここでは、そんな下地処理作業の種類と、それぞれの特徴について詳しく解説いたします。
外壁塗装の下地処理とは?
外壁塗装の下地処理とは、一口に言えば塗料を塗る前の作業です。
例えば壁が土や泥、コケなどで汚れてしまった状態で塗ってしまうと、塗料の塗膜と外壁との間に土や泥が入ってしまい、塗料が剥がれやすくなってしまいます。
また、外壁塗装は見栄えの改善でもあるので、ひび割れなどがある状態で塗料を塗ってもそのひび割れはそのままの状態で残って見えてしまいます。
こういった塗料を塗る前に壁を洗浄したり、下塗りをしたりして塗料がのりやすい状態を作る作業、また外壁自体についてしまった塗装では隠せない損傷を補修する作業全般を下地処理と呼びます。
外壁塗装の下地処理の良し悪しで、外壁塗装の寿命が決まると言われるほど重要な工程なので、覚えておきましょう!
高圧洗浄&脱脂作業
ホームセンターなどで家庭用の高圧洗浄機を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
それよりも高圧ではありますが、同じように壁に高圧力で水を吹きかけることでホコリや細かい汚れを落とす作業です。
終わった後は、完全に乾かすことが重要です。 また、塗料をはじいてしまう油分の除去も必要です。
アセトンや塗料用シンナーなどで外壁を丁寧に磨くことで油分を除去します。
外壁補修
年数の経った木造モルタル住宅であれば「クラック」と呼ばれるひび割れの発生や、鉄骨建築であればサビが発生しているかもしれません。
そのまま塗装を施してしまうと塗装の寿命を短くすることにつながりかねないため、ひび割れはモルタルやシーリング材で埋め、サビは丁寧に落としサビ止めを塗ったりして補修を施します。
このように外壁自体にある損傷を補修する作業が外壁補修です。
シーリング補修
シーリング補修またはコーキング補修とも呼ばれます。
サイディングパネルやALCパネルなどのパネル型外壁材や、タイルを貼るときに目地部分に充填されるシーリング材が使われるのですが、ここにもひび割れや剥離など劣化がいれば補修が必要です。
劣化の状況によって、打ち増しか打ち直しどちらかの方法が使われます。
ケレン清掃
ケレン清掃とは、トタン屋根や階段に使用される鉄部の汚れやサビ、旧塗膜を落とす作業です。
鉄部のサビを放置したまま上から塗装をすると、すぐにサビが表面に浮き出てきてしまうほか、塗装後2~3年という短期間で塗装が剥離してしまう危険性があります。
また塗料の接着性を高めるためにわざと表面に傷をつける作業を「目粗し」といいますが、ここまで含めてケレンと呼ばれます。
ケレン清掃は劣化の程度により作業の種類が変わってきます。
・1種ケレン:一般住宅ではやらない。
・2種ケレン:サビがひどい時に行うもの。ディスクサンダーなど電動工具を使用して行い、錆びてない塗膜もまとめて除去する。
・3種ケレン:外壁塗装で一番多く行われているケレンです。ワイヤーブラシやスクレーパー、ケレン棒など手工具と電動工具を使い分けながら行う。2種ケレンとは違い錆びていない塗膜はしっかり残す。
・4種ケレン:紙ヤスリなど手工具のみで行うケレン。状態の良い時に行う。
下塗り
外壁塗装では「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが基本です。
下塗りをしっかりやっておけば、塗装面と中塗り・上塗りの密着性を高めたり、塗装素材の耐久年数を最大限に引き出したりする効果が見込まれます。
下塗り塗料は、塗装面の状況によってシーラー、フィラー、プライマーが使い分けられます。
外壁塗装の不具合の原因の多くは下地処理不足にある!
下地処理はきちんとやっておかないと短期間での剥離につながったり、汚れが表面に浮き出てきてしまうなど多くの問題の原因になり得ます。
時間やお金はかかりますが、外壁塗装を長持ちさせ、ひいては家の寿命にもつながる大事な作業なので少しお金がかかってもやっておけば、長期的に見て得をするのです。
下地処理をしっかりやってくれる業者を選ぼう!
下地処理は外壁塗装のクオリティを決めるとても重要な作業です。
悲しいことに、手間とお金がかかるため手抜き工事をする悪徳業者も多いことが現実なので、業者選びも重要になってきます。
見積もりを出すときに下塗りの内容を確認し、確実に下塗りが行われるかを確認してから依頼しましょう。
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