外壁塗装はタイルでリフォーム可能?メリットやデメリットは?
家屋の外壁にサイディング材やモルタル材などを使っている場合、外壁をはじめ家屋の劣化を防ぐため、最低でも10年に1度は数十万程度の費用をかけて外壁塗装が必要になります。そういった定期的な外壁塗装をしなくても良い外壁材、それがタイル材です。
ここではタイル材の種類や、リフォームにかかる費用相場をはじめ、タイル材を使うメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。
外壁塗装をタイル材にするメリット
外壁塗装をタイル材にするメリットは次の2点です。
・耐久性が高く、外壁塗装が不要なためメンテナンスコストがかからない
・デザインバリエーションが豊富で、デザイン性が良い
タイル材は、細かく砕いた粘土を高温で焼き上げて作られているため、熱や寒さ、傷、紫外線や雨などにも強いという特徴があります。
タイル材は耐久性が高いため、外壁塗装をしなくても外壁と家屋の耐久性を保つことができるメンテナンスフリーな点、家屋の維持にかかるランニングコストがかからないという費用面のメリットが特に大きいと言えます。また、近年では汚れがつきにくいタイル材も登場しており、メンテナンスフリーな点が人気を博しています。
デメリットは初期費用
タイル材のデメリットは、主に次の2点です。
・初期費用が高い
・メンテナンスが完全にいらないわけではない
タイル材にリフォームするために必要な費用は、大体1平米あたり13,000〜35,000円程度(下地パネル、タイルすべて含む)と言われています。外壁塗装の平均費用が1平米あたり、2,500〜5,000円程度と考えると割高になります。
また、完全にメンテナンスフリーという訳ではなく、タイル材の継ぎ目のシーリング部分は10年程度で張り替えなどのメンテナンスが必要だったり、汚れやひび割れなどが発生した場合には補修作業が必要になってきます。
タイル材の種類
タイル材の種類は、吸水率の高さによって次のように分類されます。
・Ⅰ類:吸水率3.0%以下
・Ⅱ類:吸水率10.0%以下
・Ⅲ類:吸水率50.0%以下
※吸水率とは、水が染み込む率の事であり、吸水率が大きいほどタイルの地が荒く、気孔が多くなります。
一般的に、外壁塗装には吸水率の低いⅠ類、Ⅱ類のタイル材を使用することが多いです。Ⅲ類のタイルは吸水性が高く、寒冷地などではタイルに吸収された水分が凍り、タイルの破損につながる可能性があり、主に内装用に使われます。
また、釉薬(うわぐすり)を表面に施したものを施釉タイル、施していないものを無釉タイルと呼びます。
タイル材のリフォーム方法の種類
タイル材のリフォーム方法にも次の2種類があります。
・乾式工法:水を含む材料を一切使わず、タイル材を固定する工法
・湿式工法:水を含む材料を使い接着剤でタイル材をくっつける工法
乾式工法の方が、乾燥時間が短く、工期を短縮できるという点から主流となっています。
長期目線で見るとタイル材の方がお得
タイル材のリフォームは初期費用が大きく必要になりますが、外壁塗装が10年周期で外壁塗装を行わなければならないのに対し、タイル材はそういったランニングコストがかかりません。
短期的に見ると、外壁塗装を定期的に行った方が経済的にはお得ですが、20年、30年と長期目線で考えるとタイル材の方がお得と言えます。初期費用が大きく準備できるという方はタイル材へのリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
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