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外壁塗装が特に重要な外壁材!ALCってどんな外壁材なの?
住宅の外壁素材に使われるコンクリートには、複数の種類があります。
今回紹介するALCもコンクリートの一種です。
ただ、通常のコンクリートとは特徴が異なります。そこで今回は、ALCの概要や特徴、メリット・デメリットを中心に紹介します。
ALC外壁とは?
ALCは別名「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれています。
素材のなかには、たっぷりの気泡が詰まっていることが特徴で、住宅のパネルに使われることが多いです。
また次のように様々なメリットを持った素材で、サイディングボード外壁、モルタル外壁に次いで3番目に多く使われている外壁素材です。
メリット1:重量が軽い
ALCはコンクリートと比べて約25%の重さだといわれています。
重量が軽いことで、建物に負担がかかりづらいため住宅の劣化速度も遅いです。
また、耐震性にも優れており地震の被害を多少軽くする特徴もあります。
メリット2:断熱性がある
断熱性があるということは外気の影響を受けづらく、夏や冬などエアコン無しでは生活しづらくなることがなく、部屋の温度が外の気温の影響を受けづらいのが特徴です。
また、部屋の熱も外に逃げていきづらく、エアコンや暖房が効きやすいと言うのもメリットです。
また、外気と室内の温度差で発生する「結露」も起こりづらいのも特徴です。
メリット3:耐火性がある
耐火性があるので、火事が起こっても火が広がりにくいのが特徴です。
ALC外壁のなかには、耐火性がある素材だと公に認められているものもあります。
メリット4:遮音性がある
ALC外壁には遮音性もあるため、外の音も聞こえづらいく、また中の音も外に聞こえづらくなります。
ALCは、一部地下鉄の防音壁として使われており、他の素材と比べて遮音性は優れています。ただ、そうはいっても室内の音漏れが全くないわけではありませんのでご注意ください。
ALC外壁のデメリット
非常に性能がよく、使い勝手の良いALC外壁ですが、実は次のようなデメリットも存在します。
デメリット1:外壁自体に防水性が無い
残念ながらALC外壁には防水性がありません。
ALCは気泡が詰まっており、内部に水分が浸透しやすくなっています。
築年数が古くなるほど、内部に含まれる水分量が増えるため要注意です。
劣化が進むと、外壁がボロボロになったり一部分が崩落する危険性もあります。
また、防水性が無いということは漏水も起こりやすくなります。
そのためALC外壁を使う場合には、防水のための外壁塗装、10年毎の外壁の定期点検は必須になります。
デメリット2:継ぎ目が多い
ALCには継ぎ目が多いため、漏水のリスクにつながります。
継ぎ目をシーリング材で埋める作業もありますが、何年か経つとシーリング材はボロボロになるため、漏水のリスクが高まるのです。
職人の技術によって、漏水が起こるリスクは変動するので慎重に専門業者を選びましょう。
これがあったら外壁塗装を考えよう!ALC外壁に見られる主な症状
ALC外壁は外壁自体に防水効果がないので、日頃から外壁塗装のチェックしておくことが長持ちの秘訣です!
ここでは、ALC外壁にどんな症状があれば外壁塗装を検討すべきか紹介します。
外壁のひび割れが増えた
地震などに強い素材でも、一定期間経つと劣化も起こります。
外壁のひび割れが増えたと感じる人は、外壁塗装をした方がよいと言えるでしょう。日本で、いつ大きな地震が起こるか分かりません。
ひび割れを放置すると、大きな地震がきたときに建物の崩落につながる恐れもあります。
とくに、築年数が古い家に住んでいる人はご注意ください。
ALC外壁の汚れが目立ってきた
ALCパネルを触って、指に白い汚れが付着するときも外壁塗装のタイミングです。
ブリード汚染と呼ばれるもので、塗料が劣化し始めたことを指します。
外壁塗装から10年前後で、兆候が出るので覚えておきましょう。
シーリングの劣化
シーリングの劣化を放置すると、漏水の確率が上がるため外壁塗装を行った方がよいです。
漏水を放置すると範囲が広がっていき、家全体がボロボロになる恐れがあります。
継ぎ目にシーリング材を塗ってもらい漏水の被害を防ぎましょう。
ALC外壁は特に定期的な外壁塗装が必要不可欠!
ALC外壁は耐火性など素材に優れている面もありますが劣化は進みます。
そのため、定期的に外壁塗装をしましょう。また、外壁塗装で使う塗料によって耐久年数は異なります。
一般的には、安い塗料ほど耐久性は短いです。専門業者と打ち合わせたうえで、施工依頼しましょう。
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