目次
外壁塗装で使われる塗料の種類と特徴、耐久年数と料金の関係性
外壁塗装に使われる塗料には様々な種類があります。
どの塗料を使用するかによって外壁塗装の耐久年数や料金が大きく変わってきます。
ここでは、各塗料どのような特徴を持っており、どんなメリット・デメリットがあるのかについて詳しく解説いたします。
外壁塗装に使われる塗料の種類
外壁塗装に使われる塗料は、主に次の5種類です。(※各種類の中でも塗料のグレードや、メーカーなどによって価格や耐久年数が異なります)
・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・ラジカル塗料
・フッ素塗料
この5種類の中で、2018年現在一番使われている塗料がシリコン塗料で、全体の70%以上を占めます。
次いで近年販売開始されたばかりのラジカル塗料が15%程度、フッ素が10%程度となっています。
アクリル塗料
外壁塗装に用いられる塗料の中で一番ランクの低い塗料です。
耐久年数は5〜7年程度と耐久性が低く、その割に耐久年数が倍以上あるシリコン塗料などとあまり値段に差がないことから、今現在は外壁塗装にほとんど用いられていない塗料になります。
しかし、近年は次のように、性能の良い特殊なアクリル塗料も出てきており、これらは用いられることがよくあるので、覚えておくと良いと思います。
・ピュアアクリル:耐久年数約15年以上、防水性や遮熱性も備えたアクリル塗料
・SK水性ELコート:防水性、耐水性、耐アルカリ性が高いのが特徴。水性塗料なので臭気が少なく、作業環境にやさしい塗料です。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、アクリル塗料同様にシリコン塗料が出る前までは主流だった塗料です。
ウレタン塗料の特徴は外壁との密着性の高さと、塗膜の柔らかさですが、今現在は外壁塗装にはほとんど使用されていません。
理由はアクリルと同様に、耐久年数が8〜10年と耐久性が低い割に、シリコン塗料などと値段の大差がないためです。
シリコン塗料
シリコン塗料は、外壁塗装に一番良く使われている塗料です。
外壁塗装に用いられている塗料のうち約70%以上をシリコン塗料が占めると言われているほどです。
シリコン塗料の特徴は耐久年数が10〜15年という十分な耐久性があり、かつ価格も安いことにあります。
また、耐候性に優れるものや遮熱性に優れるものなど、塗料の種類が豊富なため、お客様の要望に応えやすいという特徴もあります。
ラジカル塗料
2012年に販売開始された新しい塗料であり、外壁塗装業界で今最も注目されている塗料です。
注目されている理由は、シリコン塗料と価格相場がほとんど同じなのに対し、耐久年数がシリコン塗料よりも長い点です。
ラジカル塗料は12〜15年ほどの耐久年数があります。
今現在は外壁塗装に使われる塗料のうち15%程度をラジカル塗料が占めていますが、今後さらに利用されることが予想されています。
フッ素塗料
フッ素塗料の特徴は耐久性の高さです。
シリコン塗料の耐久年数が10〜15年なのに対し、フッ素塗料は15〜20年と耐久性に優れます。
また、フッ素塗料独自の次のような特徴もあります。
・汚れを弾きやすく、つきにくい
・耐候性に優れる
・耐薬品性に優れる
大規模な建造物(橋や高層ビル、マンションなど)などにも使われる塗料であり、非常に優れた塗料として知られています。
高価なので、外壁塗装に使われる事は少なく、屋根のみにフッ素塗料を使うなどのケースが多いです。
シリコン塗料、ラジカル塗料以外を提案された際には注意!
塗料選びは、外壁塗装の耐久年数や価格を決める重要なポイントです。
お客様側が塗料を指定してくることは珍しく、お客様の要望を聞き、業者側がそれに合わせた塗料を提案してくることが多いです。
シリコン塗料やラジカル塗料が価格や性能においても一般的ですが、それ以外の塗料を提案された際には、自分自身でもしっかり特徴や相場感などを調べてから検討するようにしましょう。
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