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外壁塗装は新築の家屋の場合、何年後にやるのが最適?
家を新築してもうすぐ10年という頃になると、外壁の汚れやカビ・コケなどが気になってきますが、一般的には外壁塗装の検討をする時期にきています。
ここでは、外壁塗装を検討されている方のために、築何年で塗り替えをするべきか、最適な時期・タイミングなどについて説明します。
外壁塗装は築何年でやるのが最適?
外壁塗装の塗り替え時期は一般的に10年毎と言われていますので、新築の場合も築10年を目途に検討した方が良いでしょう。実際には使われている塗料の種類や、外壁塗装の劣化状況によって異なります。
1、使う塗料の耐用年数によってタイミングは異なる!
外壁塗装に使う塗料にはいろいろな種類がありますが、最も使われているシリコン系塗料の耐用年数は8〜10年で、次いで使用されているラジカル系塗料の耐用年数はシリコン系塗料よりも少し長く10~13年です。したがって、これらの場合は築10年程度が、塗り替え時期の目安ということになります。
その他の塗料の耐用年数は、フッ素系塗料と光触媒系塗料が約15年、無機系塗料が約20年ですので、高価な塗料が使われている場合は塗り替えまでの年数を伸ばすことができます。
また、最近あまり使われませんが、ウレタン系塗料の場合には、築7年程度が適当です。
2、季節や気候によってもタイミングは異なる!
外壁塗装に適した季節は、天気が安定して空気が乾燥している春か秋です。この季節は塗料をしっかりと乾燥させることができますので、塗料本来の機能を発揮することが可能となります。
天候に関しては、気温が5度以下の時、湿度が85%以上の時以外であれば塗替えは可能です。
築10年以内でもこれが起きたら外壁塗装のサイン!
築10年での塗り替えが一般的ですが、これはあくまで外壁に異常がない場合です。外壁に次のような劣化のサインが現れたら外壁塗装を検討した方が良いでしょう。
1、チョーキング現象
外壁の劣化の初期段階には変色がみられ、その後外壁の塗膜を手で触ったときに、手に白いものがついてしまうチョーキング現象が起こります。白い粉が少し手に着くくらいであればまだ大丈夫ですが、手が真っ白になる場合は塗り替えを検討した方が良いです。
2、外壁塗装の剥がれ
チョーキング現象から更に劣化が進むと、塗膜表面の小さなひび割れから雨水が入って塗膜の内側に湿気がたまり、塗膜が膨れたり剥がれたりするようになります。このような劣化が出てきた場合も外壁塗装を検討する時期にきたと考えられます。
3、クラック
塗膜の剥がれを放置すると、やがて塗膜の下の外壁そのものが露出して、雨水が建物内部に浸入し、雨漏りなどの深刻なトラブルの原因となります。外壁に幅0.3mm以上のクラック(構造クラックと言います)が発生している場合は、早急に外壁塗装をすることをおすすめします。
4、継ぎ目部分のシーリング剥がれ
外壁がサイディングボードの場合は、シーリングという樹脂製の継ぎ目部分が劣化すると外壁塗装の検討が必要です。シーリングが劣化し縮んで固くなってしまうと継ぎ目部分が剥がれ、さらにその下の防止材が劣化すると建物内部に水が浸入してしまいます。
築10年以内でも定期的な外壁塗装のチェックを!
一般的に、築10年頃に外壁塗装を行った方が良いと言われますが、実際には外壁材・外壁塗料・環境条件の違いによって異なってきます。劣化現象がみられているのに放置しておくと劣化症状がひどくなって、外壁塗装だけでなく家自体の修繕が必要となって、より大きな費用が発生することになります。外壁塗装を定期的に行うことによって、紫外線・雨などから家を保護し、長い間にわたって美観を保ち、家の寿命を長くすることができます。
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