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外壁塗装の塗料の種類と特徴|自分の家に最適な塗料の選び方5選
外壁塗装に使われる塗料の種類は実に様々です。
それぞれ特徴や性能が大きく異なるため、外壁塗装において塗料選びは今後の家の「持ち」を決める重要なポイントです。
ここでは外壁塗装に使われる塗料の種類やそれぞれの特徴、耐用年数、価格相場などをご紹介した上で、自分の家に最適な塗料の選び方について詳しく解説いたします。
外壁塗装の塗料の種類
外壁塗装に使われる塗料の種類は大きく分けて次の5種類です。
・アクリル系塗料
・ウレタン系塗料
・シリコン系塗料
・ラジカル系塗料
・フッ素系塗料
それぞれの塗料の特徴について詳しく解説していきます。
アクリル系塗料
発色がよく軽量な塗料です。
一昔前までよく使われていた塗料です。
塗料の中では汚れやすく、紫外線にも弱いので耐用年数が5〜7年と短いのが特徴です。
シリコン系の塗料とそれほど価格に差がない事から、近年はあまり使用されません。
ピュアアクリルやSK水性ELコートなどアクリル塗料の弱点を補った塗料は今現在でも使われています。
ウレタン系塗料
防水性と耐水性の良い柔らかい質感の塗料です。
外壁下地自体との密着性も高いため塗装剥がれの補修などにも使われます。耐用年数は6〜10年と短いですが、価格が安価なためシリコン系塗料に次いでよく使われる塗料です。
シリコン系塗料
耐候性や耐久性に優れた塗料です。
今現在外壁塗装で一番使われている塗料であり、70%以上のシェアを誇ります。
耐用年数は10〜15年程度であり、目的に応じて選べる塗料のバリエーションが多いのも特徴です。
ラジカル系塗料
近年登場したばかりの新しい塗料です。
シリコン系塗料と同等の性能とを持ちながら耐用年数が12〜15年と長く、価格が同じなのが特徴です。
今現在シェアの15%程度を占める塗料ですが、今後そのシェアは拡大していくと予想されています。
フッ素系塗料
耐久性に優れた塗料です。
その他にも汚れがつきにくかったり、耐候性や耐薬品性に優れるなどの特徴を持っています。
耐用年数も15〜20年と長いのですが、高性能な分高価です。
外壁塗装の塗料の選び方!
外壁塗装に使われる塗料の性能、価格はそれぞれ大きく違います。
その中から自分の家に最適な塗料を選ぶ為には、次の項目について考慮して選ぶのがベストと言えます。
・予算:自分の予算感と合っているか?
・塗装範囲:塗装範囲は外壁全体か、一部か、屋根も含めるか?
・塗料の性能:どれくらいの性能を自分が求めているか?
・補修箇所の有無:補修しなければならない外壁の異常がどれくらいあるか?
・耐用年数:どれくらい長持ちさせたいか?
例えば、予算的にできる限り安く、かつ塗料の性能はできる限り高くしたいという場合には、一般的によく使われるバランスの良い塗料であるシリコン系塗料を選ぶなど、この項目の中でも自分が優先したい事項、それほど重要視していない事項などを分けて業者に見積もりを依頼するようにしましょう。
外壁塗装の予算
外壁塗装の予算を算出するためには、塗料の価格相場を知っておく必要があります。
先ほどご紹介した塗料の価格相場は次の通りです。
・アクリル系塗料:1,000〜1,200円
・ウレタン系塗料:1,800〜2,000円
・シリコン系塗料:2,500〜3,500円
・ラジカル系塗料:2,500〜3,500円
・フッ素系塗料:3,500〜4,500円
・ピュアアクリル系塗料:3,500〜4,500円(※1)
・セラミック系塗料:5,000〜5,500円(※1)
・光触媒系塗料:5,000〜5,500円(※1)
・遮熱系塗料:5,000〜5,500円(※1)
※価格はすべて1平方メートルあたりの金額です。
※1あまり外壁塗装ではあまり使われないマイナーな塗料です。
また、価格算出の目安として家の建坪あたりの単価は次のようになります。
・アクリル系塗料:4,000〜8,000円
・ウレタン系塗料:7,000〜8,000円
・シリコン系塗料:10,000〜14,000円
・フッ素系塗料:14,000〜18,000円
・光触媒系塗料:20,000〜22,000円(※1)
・遮熱系塗料:20,000〜22,000円(※1)
※価格はすべて1坪あたりの目安の金額です。外壁の構造などによっても異なります。
※1あまり外壁塗装ではあまり使われないマイナーな塗料です。
この価格相場を使って、簡単に外壁塗装の予算を見積もり、それに見合った塗料を選んで見ましょう。
外壁塗装の範囲
外壁塗装を行う箇所の多さによっても塗料選びは変わってきます。
例えば、屋根や雨樋(あまどい)なども塗装する必要があれば、外壁と一緒の塗料ではなく、耐候性により優れた塗料にそこだけ塗るなども可能です。
どの部分まで外壁塗装を行うのか、またそれぞれどんな目的で外壁塗装を行うのか、外壁塗装の範囲を明確にして、必要な塗料を選定してみましょう。
外壁塗装の性能
人によっては、細めに塗り替えるから性能はそこまで高くなくて良いという要望を持っている方もいますし、人それぞれ外壁塗装に求める性能が違ってきます。
自分自身は外壁塗装にどのような性能を求めるのかを書き出しておくと良いでしょう。
例えば、「10年に1度は塗り替えをしようと思っているから、耐用年数は10年ぐらいで、日当たりが悪くジメジメとしがちだから、耐候性や耐水性に優れた塗料にしたい」などです。
補修箇所の有無
ひび割れなど外壁自体に傷があったりする場合には外壁塗装の他に補修をしなければなりません。
そういった場合には、また塗料の選び方が変わってくるので、補修が必要な箇所についてもリスト化してまとめておきましょう。
外壁塗装の耐用年数
外壁塗装は10年に1度くらいのペースで行うのが一般的ですが、人によっては家の外壁の色が黒であまり汚れが目立たず、外壁塗装のスパンをできる限り長くしたい場合には、ラジカル系塗料やフッ素系塗料など耐用年数の高い塗料を選びます。
このように、どれくらい外壁塗装が持つか?どれくらいのスパンで塗り替えを行うのかどうかをしっかりとまとめておきましょう。
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