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外壁塗装の手抜き工事の実態と、その見分け方を徹底解説!
業者に外壁塗装をお願いする際、手抜き工事、予想外の高額請求、騒音トラブル・臭害など、さまざまな問題が起こる可能性がないとは言い切れません。
最も厄介なのは手抜き工事です。
ここでは近年横行する外壁塗装の手抜き工事の実態と、そういった業者の見分け方について詳しく解説いたします。
外壁塗装の手抜き工事の手口とは?
外壁塗装の手抜き工事の手口は様々ですが、手抜きをする目的はどの業者も共通しています。「外壁塗装の工程をごまかし、人件費と材料費を減らすこと」が手抜き工事をする業者側からみた目的です。
この目的のために業者は次のようなあらゆる手口を使ってきます。
足場をしっかり組んでいない
まず作業員の歩く足場が重要です。
足場が端から端までしっかり組まれていないと、作業員の安全に関わってくることはもちろん、建物の細部まできちんと均一に塗装することは難しいと言えます。
しかし、足場を組むには費用がかかるため、足場を部分的に設置したり、簡易的な足場にしてしまったり、節約しようと考える業者も存在します。
養生をしっかりしていない
養生とは、マスカーやビニールなどの養生材を使い、窓ガラスや換気口など塗装が不要な部分への塗料の付着を防ぐ作業です。
丁寧な養生には手間と費用がかかりますが、養生は塗装の基本なので基本を疎かにする業者は他の作業の手抜きも予想されます。
養生はどの業者もやっている基本的な作業なので、もし養生をしていない業者であった場合には、注意喚起や業者の変更で早めに対処しましょう。
塗料グレードを偽る
塗料は次のようにグレードによって単価や耐久年数が変わってきます。
・アクリル系樹脂塗料:5〜8年
・ウレタン系樹脂塗料:7〜10年
・シリコン系樹脂塗料:10〜15年
・ラジカル制御型塗料:13〜16年
・フッ素系樹脂塗料:15〜20年
10~15年程度の耐久のものが一般的ですが、悪徳業者であればそれより長い年数のものを提示してくることもあるため注意しなければなりません。また、業者が依頼者には何も告げず、勝手に塗料グレードを下げたり塗料を適正以上に水で薄めたりして材料費を浮かせるという事例もあるようです。
外壁洗浄や下地処理をしない
外壁にはゴミやコケがこびりついていたり古い塗膜が残っていたりするため、新しく塗装する前に高圧洗浄などで汚れを洗い流さなければなりません。
また、シーリング補修や、ひび割れの補修、下塗りなど外壁塗装をする前にしっかりと下地処理をすることで塗料の効果を最大限に引き出すことにもつながります。
これを行わずにそのまま外壁塗装をして、作業代金などを浮かせようという業者もいます。
中途半端だと、後々剥離やのトラブルに発展する上、外壁塗装をしてしまえばこういった下地処理をしているかどうかは不具合が起きるまで分かりません。
まずは下地処理が終わった段階でしっかりと自分自身で補修などが行われた形跡があるかをチェックするようにしましょう!
「下塗り」「中塗り」「上塗り」を全部行わない
塗装は基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りで行われます。
3回に分けて塗ることで、また塗膜を3層に分けることで、塗膜の効果や耐久年数を最大限に発揮させることが出来るのです。
悪徳業者の場合、これを2回塗りでごまかし、3回塗りましたと偽って請求する場合が多いようです。
悪天候でも工事を続ける
塗装工事は湿度85%以上の時や降雨時には作業品質に支障が出るという理由で、塗装工事をやめなければならないというルールがあります。
しかし、このような決め事があるにも関わらず、人件費削減や予定調整などの都合により、急いで悪天候でも工事を進めようとする業者もいるようです。
外壁塗装の手抜き工事をほ放っておくと?
外壁塗装が手抜きになることでどんな悪影響が出てくるでしょうか。
まず劣化が早まります。塗装が劣化することでひび割れや剥離が起こり、外壁から雨風やゴミが侵入しやすくなります。
そして内部の腐食が進み、最終的には外壁以外も補修が必要になった…なんてことに繋がりかねません。
さらに湿気の侵入により、木材であれセメントであれダメージを被ることで、自然災害からも十分に住民を守ることができないといった最悪の事態も考えられます。
外壁塗装の手抜き工事は業者の対応1つひとつで見分けるべし!
手抜き工事を防ぐために、工程ごとの写真提出を依頼するという方法があります。
公共工事では写真提出が義務付けられています。
提出の依頼をした際に嫌がられたり不信感を覚えた場合は、業者を再考した方がいいかもしれません。さらに、時間に余裕をもって信頼できる業者を選ぶことをおすすめします。
結局は人と人との付き合いです。
その際、なるべく値切り交渉はやめておきましょう。
必要経費を削られ、手抜き工事になってしまう可能性もあります。
さらに複数の業者に見積もりを依頼してみる、契約書の控えをもらうなどの対策をとり、失敗のない外壁塗装をするため信頼できる業者を見つけましょう。
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