目次
外壁塗装の基礎知識!外壁の症状や塗装の種類まとめ
外壁塗装について知っておくべき基礎知識として、
外壁に出やすい症状や外壁の種類によって出方が異なる症状など
について解説いたします。
なぜ外壁塗装が必要なの?
建物は常に風雨や日射などの厳しい自然環境条件にさらされています。
これらの自然環境から建物を保護するために、外壁塗装は大きな威力を発揮します。
もし塗装されていなければ外壁はすぐに傷んでしまいます。
塗膜の劣化が建物の傷みを早める原因ともなりますので、早めの点検と塗り替えが非常に重要となります。
また、塗り替えによって外観がきれいになり資産価値の向上にもなります。
どんな症状が出る?外壁に出る主な症状
外壁に現れる劣化症状には次のようなものがあります。
・クラック:塗膜が硬化してひび割れを起こしたり、下地素材自体にクラックが発生してひび割れを起こす現象。
・変色:日当たりが良い場所では塗膜表面の劣化が早くなり色褪せや変色が起こりやすい。
・チョーキング現象:外壁を手で触るとサラサラの白い粉がつく症状。塗料に含まれる顔料が粉状になって表面に現れる。
・外壁の浮き・反り:チョーキングによって水を吸収したボードが表面から乾いて反る現象。
・外壁の腐食:金属系サイディングボードや外壁の鉄部のサビは他の箇所も腐食させてしまうので、早めの対処が必要。
・カビやコケ:外壁の防水性が低下するとカビやコケが発生します。放置すると劣化が進行するので補修のサインとも捉えらる。
・塗装剥がれ:塗膜の劣化により付着力が低下して、塗膜の膨れやハガレが発生する現象。
・シーリング劣化:窯業系サイディングボードの目地部分のシーリング材にひび割れができる症状。
外壁塗装の種類によっても症状が異なる!
一般的に外壁塗装には次のような種類があります。
・窯業(ようぎょう)系サイディングボード:セメント質と繊維質から作られた板状の素材で、防水機能が弱く塗装に頼っている。出やすい症状としては、チョーキング、シーリングの劣化、ボードの反りなど。塗替えの目安は7~8年。
・金属系サイディングボード:
・木質系サイディングボード
・樹脂系サイディングボード
・モルタル材
・ALC(軽量気泡コンクリート)ボード
・コンクリート材
・タイル材
今現在外壁にどのような素材が使われており、にどのような外壁塗装が施されているかによっても、症状の出方が変わってきます。
窯業(ようぎょう)系サイディングボード
セメント質と繊維質から作られた板状の素材で、防水機能が弱く塗装に頼っているのが特徴の外壁素材です。
出やすい症状としては、チョーキング、シーリングの劣化、ボードの反りなどがあり、塗替え時期の目安は7〜8年と言われています。
金属系サイディングボード
金属鋼板の外壁材で、断熱・防火・防カビなどの特徴があり、長く美観を保てるのが特徴です。
出やすい症状としては金属らしく、サビ、傷などが挙げられます。
塗り替え時期の目安は10~15年になります。
木質系サイディングボード
天然の木材を利用した外壁材です。
表面に塗装を行う場合と無垢材のままがあります。
出やすい症状としては、木材ということもありカビ、チョーキング(塗装の場合)などがあります。
塗り替え時期の目安は5年~10年と言われています。
樹脂系サイディングボード
塩化ビニル樹脂を主な原料にして作られた外壁材で、弾力性・耐久性・断熱性があるのが特徴です。
樹脂系のサイディングボードなので、変色や硬化といった症状が出やすいと言えます。
塗り替え時期の目安は10~20年程度です。
モルタル材
セメント・石灰・砂を混ぜて水で練ったものを塗った外壁材であり、一昔前までは外壁塗装の主流でした。
防水性能が落ちると劣化が進みひび割れを起こすのが特徴です。
出やすい症状としては、コケやカビ、クラック、モルタルの剥離があります。
塗り替え時期の目安は8~10年です。
ALC(軽量気泡コンクリート)ボード
コンクリートを軽量化した外壁材で、断熱・耐火・耐久性などの特徴がある反面、防水性が弱いのが特徴です。
出やすい症状としては、コケ、クラック、シーリングの劣化、チョーキング、塗膜の浮き剥がれが挙げられます。
塗り替え時期の目安は約8~10年ほどです。
コンクリート材
コンクリートの外壁で、内部に鉄筋が入っているので強度があります。
出やすい症状としては、鉄筋コンクリートなのでクラック、内部鉄筋のサビによる爆裂・破損が挙げられます。
塗り替え時期の目安は約15~20年と言われており、比較的長く持ちます。
タイル材
色落ちや劣化が少なくメンテナンスもほとんど必要がない外壁材です。
出やすい症状としては、割れや欠け、シーリングの劣化、剥離や脱落などが挙げられます。
塗替え時期の目安としては約10~15年ほどです。
外壁の細めなメンテナンスが家屋を長持ちさせる!
外壁の細かなメンテナンスによって、紫外線・雨などから家を保護し、長い間にわたって美観を保ち、家の寿命を長くすることができます。
外壁材の特徴や出やすい症状を理解して、ひび割れやめくれが出てきたとき、汚れやしみが目立つようになったときなどには、きちんとしたメンテナンスをするようにしましょう。
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