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外壁へのクリアー塗装の種類と塗るための条件を解説
サイディングボードを使った外壁への塗装方法は「塗りつぶし塗装」と「クリアー塗装」の2種類があります。
どちらの塗装方法も、サイディング外壁の上から塗料を塗っていくという方法ですが、使う塗料が異なるため、どちらを選ぶかによって外壁の見え方が変わってきます。
・塗りつぶし塗装:外壁の色合いが変化する。
・クリアー塗装:透明な塗料のため外壁の色合いは変化しない。
クリアー塗装は色の風合いを変えることなく塗装できるのが非常に魅力的ですが、一般的に約80%程度のお客様が塗りつぶし塗装、残りがクリアー塗装を選択されます。
その最大の理由は、クリアー塗装を行うには条件が必要なためです。
今回はそのクリアー塗装に関して、使われる塗料の種類や価格相場、また塗装を行うための条件などについて解説いたします。
クリアー塗装をするための条件とは?
クリアー塗装をするためには外壁塗装が次の3つの要件を満たす必要があります。
・外壁のひび割れ、汚れ、傷などがあまりない綺麗な外壁
・光触媒、無機、フッ素以外の塗料が使われたサイディング外壁
・チョーキング現象が起きていない外壁
それぞれ、なぜその条件を満たす必要があるのかについて詳しく解説いたします。
条件1:傷や汚れのない綺麗な外壁
なぜこの条件を満たす必要があるのかというと、最大の理由はクリアー塗装で使われる塗料は透明であるためです。
例えばカビやコケで緑色に変色してしまった外壁の上からクリアー塗装をしても、緑色は緑色のままになります。
また、同様に汚れやひび割れもそのままの状態で残ってしまいます。
つまり、せっかく外壁塗装をしたのに、見た目が汚いままになってしまうことから、綺麗な外壁にしか適さないのです。(※汚い風合いを残すのであれば、条件を満たさずともクリアー塗装は可能です)
条件2:光触媒、無機、フッ素系塗料以外の塗料が使われた外壁
また、光触媒や無機、フッ素系塗料が使われたサイディング外壁の場合は、クリアー塗装に使う塗料がうまくのりません。
また、光触媒や無機、フッ素系塗料の場合には、外壁塗装のコーティングが剥がれてしまう原因となってしまいます。
そのため、こういった塗料の使われた外壁塗装にはクリアー塗装は行うことができないのです。
条件3:チョーキング現象が起きていない外壁
チョーキング現象とは、外壁塗装を触ると白い粉が手についてしまう現象です。
チョーキング現象が起きてしまっている外壁の場合には、クリアー塗装に使う塗料がうまくのらないことから外壁塗装することができません。
クリアー塗装に使われる塗料の種類
クリアー塗装に主に使われる塗料は次の5種類です。
・アクリルクリアー
・ウレタンクリアー
・シリコンクリアー
・フッ素クリアー
・無機クリアー
昔はアクリルクリアーやウレタンクリアーが使われていましたが、今は耐用年数が長く、かつそれほど値段に大差がないという事からシリコンクリアーが多く使われています。
主流は「シリコン」「フッ素」「無機」です。
この3種類の塗料についてそれぞれどのような塗料なのかを詳しく解説いたします。
シリコンクリアー
シリコンクリアーは、クリアー塗装の中で一番使われている塗料です。
耐用年数は約10年ほどで、平方メートル単価は2,000〜2,500円程度と価格相場も手頃なため、今現在主流となっています。
フッ素クリアー
フッ素クリアーは塗料の中で二番目に長い耐用年数を誇ります。
耐用年数は約13年ほどで、平方メートル単価は2,500〜3,000円程度とシリコンクリアーに比べて高くなります。
無機クリアー
無機クリアーは塗料の中で一番長い耐用年数を誇ります。
耐用年数は約15年ほどで、平方メートル単価は3,000〜3,500円程度です。
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