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外壁塗装をする前に知っておくと得をする外壁材の種類と耐用年数
外壁塗装は、家屋の外壁材を維持するために行うものです。
そのため、外壁塗装を考える前に、まずは自分の家の外壁にどのような材料が使われており、どれくらいの耐用年数があるのかを知っておきましょう。
外壁材の種類と耐用年数
家屋の外壁材として使われるのは主に次のような材料であり、それぞれ耐用年数が違います。
・窯業(ようぎょう)系サイディングボード:40年程度
・金属系サイディングボード:40年程度
・木質系サイディングボード:40年程度
・樹脂系サイディングボード:40年程度
・モルタル材:30年程度
・ALC(軽量気泡コンクリート)ボード:60年程度
・コンクリート材:100年程度
・タイル材:40年程度
それぞれどのような特徴があるのかについて詳しく解説いたします。
窯業(ようぎょう)系サイディングボード
窯業(ようぎょう)系サイディングボードは、約70%以上の家屋で利用されている一般的な外壁材です。
セメント、繊維質、無機物などを混ぜ合わせ成形したボードで、耐震性や防火性に優れているのが特徴です。
また、上記家屋に必要不可欠な特徴の他に、価格的にも手頃で、レンガ調やタイル調などデザインバリエーションが多いという事も人気の理由です。
金属系サイディングボード
金属系サイディングボードは、寒い地域などでよく使われる外壁材です。
アルミニウムや、ステンレス、ガルバリウムなどが使用されており、耐凍害性に優れているのが特徴です。
また、メンテナンスの必要があまりなく、窯業(ようぎょう)系サイディングボードのようにデザインバリエーションも近年増えているため、人気が高まってきている外壁材です。
木質系サイディングボード
木質系サイディングボードは、木目調のデザインが特徴的な外壁材です。
木材に塗装を施して成形したボードで、木材をベースにしていることから断熱性に優れているのが特徴です。
一方で、木材であることから水気・湿気に弱く、細めにメンテナンスをしなければ腐りやすいというデメリットがあります。
窯業系サイディングボードや金属系サイディングボードに比べて価格が高いのも、デメリットの1つです。
樹脂系サイディングボード
樹脂系サイディングボードは日本ではあまり使われていませんが、米国の家屋の約50%以上に使われている外壁材です。
耐塩害性や耐凍害性、耐候性に優れ、劣化しにくいという特徴があります。
また、他の外壁材に比べて軽いので、壁の上からでも容易に取り付けることができる便利な外壁材と言えるでしょう。
一方で、安っぽさやデザインバリエーションが少ない事や、遮音性の低さなどデメリットもあります。
モルタル材
モルタルは針金で作った網状のものにモルタル(セメントや砂、水を混ぜ合わせたもの)を塗りつけた外壁材です。
モルタル材は一昔前まではよく使われていた外壁材でしたが、近年はあまり用いられることが少なくなりました。
1980年代以前に建てられた家屋にはモルタル材が使われていることが少なくありません。
次のようにモルタル材には4つの種類があり、それぞれ性能などが異なります。
・ジョリパット
・吹き付けタイル
・リシン
・スタッコ
ALC(軽量気泡コンクリート)ボード
ALC(軽量気泡コンクリート)とは、通常の4分の1程度の重さの軽量コンクリートのことです。
通常のコンクリートに比べて、断熱性に極めて優れているという特徴があります。
また、ALCは珪石(けいせき)やセメント、生石灰など自然由来の素材でできているため、シックハウス症候群などの原因物質を含んでおらず、体に優しい外壁材としても有名です。
一方で、水気に弱く、外壁塗装が剥がれてしまうと、ALCの外壁が劣化しやすいというデメリットもあります。
コンクリート材(RC)
コンクリート材は、RC(鉄筋コンクリート)とも呼ばれ、鉄筋を入れ補強したコンクリートの事です。
気密性や耐熱性、遮音性、耐震性、耐久性、デザイン性、耐火性に優れた外壁材であり、近年100年住宅として注目されている外壁材です。
優れた外壁材ではありますが、高価なので手が出しづらいというのがデメリットと言えます。
タイル材
タイル材とは、粘土や陶土、長石、石英などを成形した板をタイル状に敷き詰めた外壁材です。
耐水性や耐火性、耐候性に優れており、デザインバリエーションも豊富なのが特徴です。
自分の家屋の外壁材に合った外壁塗装を選ぼう!
例えばタイル材を使ったレトロな風合いな外壁材を使っていたとすれば、その風合いを壊さないような塗料を選ぶなど、どの外壁に塗装するかによって外壁塗装の方法や塗料の選び方が変わってきます。
そのため、まずは自分の家の外壁がどのような素材でできているのか、耐用年数はどれくらいあるのかを事前に把握しておきましょう!
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