外壁塗装の剥がしとは?なぜ旧塗膜を剥がす必要があるの?
外壁を塗装する前には、必ず塗膜の下地処理を行います。下地処理のなかには「外壁塗装の剥がし」も含まれています。外壁塗装の「剥がし」と呼ばれる言葉を初めて聞いた人もいるでしょう。本記事では、剥がしの概要・剥がし方を中心に紹介します。
外壁塗装の剥がしとは?
外壁塗装の剥がしとは、以前の外壁塗装時に塗った旧塗膜を剥がすことで、外壁塗装前に行う下地処理の作業です。
なぜ旧塗膜を剥がさなければならないの?
旧塗膜を剥がす理由は、下地に塗料が密着しやすくするためです。旧塗膜を剥がさずに塗装すると下地と塗料の密着力が弱くなるため、塗装部分が短期間で剥がれる恐れもあります。
外壁に塗った塗装が剥がれないようにするには下地と塗料の密着力を強くしなければならないため、外壁塗装時に旧塗膜を剥がす作業が必要となるのです。
外壁塗装の旧塗膜を剥がす方法
外壁塗装の旧塗膜を剥がす方法は、主に3パターンあります。
1、ディスクサンダー(ディスクグラインダー)を使って剥がす
ディスクサンダーとは対象物を削る時に使う電動工具で、円盤型の砥石を本体に取り付けて使います。削りたい部分に砥石を当てると対象物が削れる仕組みとなっており、旧塗膜を削る時にも便利です。安い製品であれば、5,000円台で購入できます。ディスクサンダーで旧塗膜を削る時には大きな音が出るため、耳栓を装着した方が良いかもしれません。
なお、ディスクサンダーの購入を控えたい人はレンタルする方法もあり、一部ホームセンターやインターネット店舗などで受け付けています。
2、高圧洗浄機で剥がす
高圧洗浄機とは高圧の水を噴射する機械のことで、1万円~3万円台の製品が多いです。「電気式製品」と「ガソリンエンジン式製品」の2種類あって、高圧水を当てた部分の塗膜が剥がれる仕組みとなっています。
しかし、高圧洗浄器の使用時もディスクサンダーと同じく騒音が出ます。近隣住民に苦痛を迷惑をかけないためにも、使用する時間帯には気を付けてください。
3、剥離剤を使う
剥離剤とは塩化メチレンなどを含む液体のことで塗膜部にかけて使います。剥離剤をかけた箇所を刷毛やブラシなどで擦ると、旧塗膜が剥がれます。ディスクサンダーや高圧洗浄機を使う時とは違い、塗膜を剥がす時に大きな音は出ません。さらに、剥がしている最中の粉じんがあまり飛び散らないのも特徴です。また、剥離剤を使う時には下記2つのことに気を付けましょう。
・剥離剤の取り扱い
剥離剤には「ジクロロメタン系」と「非ジクロロメタン系」の2種類の製品があります。ジクロロメタン系の剥離剤には有害物質が多く詰まっているため「防毒マスク・ゴーグル・ゴム手袋」の着用は必須です。非ジクロロメタン系の剥離剤がメインではあるものの、ジクロロメタン系の剥離剤もいまだに存在するため注意が必要です。しかし、非ジクロロメタン系の剥離剤にも有害物質は含まれているため身体に付着しないようにしましょう。
・どの剥離剤が効果的か考える
ひと口に剥離剤といっても、成分量によって塗膜の落ち方は変わります。効力が弱い剥離剤を使うと塗膜が落ちないこともあるため、一定の効果を発揮する剥離剤を選ぶことが大事だといえます。
剥がしは外壁塗装の耐久性に関わる重要な工程!
塗装を剥がすことは、外壁塗装の耐久性を高めるために重要な作業工程です。塗膜を剥がさずに外壁塗装を行うことは基本的にありません。
万が一業者に、塗膜の剥がしを行わずに外壁塗装をするといわれた場合は、その業者への依頼は行わない方が良いです。必ず、旧塗膜を剥がしてから外壁塗装をする業者に依頼しましょう。
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