塗装工事でお客様がよく気にされている事が、何回塗るのか?
この塗る回数や、塗る作業に出てくる下塗りについての解説をします。
外壁塗装とは外壁(壁)の外側に、水性や油性の塗料を塗る塗装工事です。
この塗装の塗る回数などが重要になります。
塗装の内訳
塗装といっても、中身としては、下塗り・中塗り・上塗りと基本は3回塗ることで、本来の外壁塗装の効果を発揮します。
下塗りなし・中塗りなし
この塗る回数で、下塗りを行わなかったり中塗りをしないで終わらせることもあります。
※下塗りを行わない
見た目は綺麗でも、早い期間で塗料が剥がれたり劣化する
※中塗りを行わない
本来の色になることは少ない、また劣化の速度は早くなる
このように、塗る回数が材料メーカーの基本となる回数に届かない場合などは、耐久年数が2~6年くらいで劣化を始めます。
下塗り材の種類
シーラー | プライマー | フィラー |
シーラーとは吸い込みが激しい場合に、吸い込みを抑える効果があります。また、接着剤の効果もあるため、次に塗る塗料が密着しやすくなります。※モルタル壁やタイルなど吸い込みがある場合に使用する。 | 密着材の効果のある塗料です。錆止め効果が含まれたものも存在します。※鉄部などで使用する。 | 下地が凸凹している場合などで、平滑にするため厚みをつけたい場合に使用します。また、少し伸びのある微弾性などもあるため、小さなひび割れなどを直す場合にも使用します。 |
吸い込み
また、外壁に下塗り材が吸われていくことがあります。
下塗りとは?
下塗りとは、メインの外壁塗装の塗料がしっかりと外壁にくっつくための下地作り(ボンドの役目)がある塗料です。
この塗料を塗る事により、細かいひび割れなど外壁の補修効果もあります。
他には、錆止め効果・遮熱効果・鉄用・ステンレス用・木造用など様々な下塗り材があり、建物の状況や塗る塗料により最も良い下塗り材を選び対応します。
また、外壁に下塗りをする際に材料の吸い込みが発生する場合があります。
吸い込み=土に水をかけるような状態です。
この状態のままですと、本来の下塗り材の効果がないため下塗りを2回行う必要があります。
※現場調査や洗浄後に状況を確認し下塗りの回数を判断しております。
下地補修
下塗り(フィラー)で補修ができないような大きなひび割れやシーリングの貼り替えは先にしっかり行います。
補修後に、下塗り→中塗り→上塗りと作業を行います。
戸建の塗装が50万円以下で行う場合などは、この下塗りや下地補修を行わず上面だけ綺麗な塗装を塗って終わりにします。
見た目は綺麗であっても、行うべき補修がされていないので劣化は早く雨漏りや剥がれが発生する可能性があります。
洗浄
また、材料メーカーのデーターによりますと、高圧洗浄等などでの洗浄の効果が実証されております。
実際に洗浄を行ってから塗装の作業を行ってる家と、洗浄を行わず(少ない)状態で塗装を行った家では、劣化の速度や剥がれ方に差があります。
例え
洗浄 | 下塗り | 中塗り | 上塗り |
洗顔 | 化粧水 | 美容液 | 乳液 |
洗浄を化粧で例えると、このようになります。
何でも洗顔せずに化粧品をつけたり、いきなり乳液をつけても意味がないように、しっかりとケアをし肌(外壁)に必要な水分を吸わせながら保護(日光や雨など)を行う事で、綺麗に健康的な肌(外壁)となります。
最後に
最近は見た目だけ綺麗にする塗装や、手抜き工事の案件を多くききます。大手旅行代理店やエステや飲食店の倒産で目にする広告費。この広告費の高騰により、建築業界も倒産が多く出ております。
その中で、一軒家で39.8万円!29.8万円!50万円!などの塗装パックなどの作業には、やっても1~2年程度しか意味のない作業内容となっております。
※高ければ良いとか、多く塗ればよいわけではないです。
・高い場合
何故高いのか?材料費?人件費?作業内容?足場?なにかわけのわからない事でお金がとられているのかよく確認しましよう。
・多く塗る
特に意味のないことを多く塗って作業代を高く取ることもあります。化粧水や乳液を三回塗りました!みたいに回数を多く増やしてもとくに意味のないもので、よく見せて高く請求する方法の一つです。
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