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外壁塗装に使われる石材調の仕上げ塗料の特徴や種類、メリット
外壁塗装に使われる塗料の一つに、石材調仕上げ塗料があります。
石材調仕上げ塗料を使うと外壁が石材のような豪華な仕上がりになります。
ここでは石材調仕上げ塗料の特徴や性能などについて詳しく解説いたします。
石材調の仕上げ塗料とは?
「石材調仕上げ塗料」または「石調仕上げ塗料」とは、樹脂の中に細かく砕いたセラミックスや天然石を配合した塗料のことです。意匠性塗料と呼ばれることもあります。
セラミックスを含有していることから「セラミック塗料」の一種ということになります。
石材調仕上げ塗料には、大理石調、御影石調、天然石調などの様々な種類があります。
石材調の仕上げ塗料の特徴とメリット
石材調の仕上げ塗料を使う最大のメリットはなんといっても仕上がりのデザインです。また、他にも耐候性や耐水性など石材調の仕上げ塗料を使う性能的なメリットもあります。
天然石材を使ったような風情のある仕上がり
まるで天然の石をまぶしたような立体感のある仕上がりになるのが、各メーカーが販売している石材調仕上げ塗料です。
本物の石をまぶすと外壁が非常に重くなってしまいますが、石材調仕上げ塗料は石ではなく軽いセラミックの微粒子を使配合していますので、塗装しても躯体に負荷をかけることはありません。
塗装施工時に吹付けとコテなどを併用することによって、トラバーチン模様(虫食い模様)の表面形状をつくり出し、本物のような風情のある仕上がりにすることもできます。
また、天然石材の風合いを実現できるという特徴のほかに、耐候性、透湿性(壁内部の湿度を外に放出する作用があり結露を抑える)、耐水性、弾性機能(ヘアークラックに追従できる)に優れたもの、防カビ・防藻・光触媒性能を加味したものなど、各メーカーから特徴のある塗料が発売されています。
大理石調
大理石調の石材調仕上げ塗料を使うと、大理石のような深みのある質感が実現できます。
耐候性、耐水性に優れ、さらに透湿性を備えた塗料もありますので、高い耐久性を発揮します。
御影石調
御影石調の石材調仕上げ塗料は、御影石の特徴である豊かなボリューム感のある豪華な外観を演出することができます。
耐候性、耐汚染性にも優れ、安定した塗膜性能を長期間発揮します。吹付け工法を用いることにより、微妙な色彩を表現することもできます。
天然石材調
天然石調の石材調仕上げ塗料を使うことにより、重厚で豪華な天然石調の風合いを低コストで実現することができます。
本物の天然石に比べて工期が短縮されるだけでなくカラーバリエーションも豊富ですので、自分好みの塗料を選ぶことができます。
耐候性
セラミックスに800℃以上の高温で色を焼き付けていますので、色褪せに非常に強いという特徴があります。また、丈夫で長持ちします。
耐水性
結合剤にアクリル樹脂エマルジョンを使用しているため、耐水性に優れています。
透湿性
壁内部の湿度を放出し、結露を抑える働きをします。
また、耐久性の維持に高い効果を発揮します。
その他
多くの石材調仕上げ塗料は、シックハウス症候群に対する配慮がされていることも大きな特徴です。
建築基準法のホルムアルデヒド放散等級が最高の「F☆☆☆☆(エフ・ファイブスター)」が付けられたものがあります。
石材調の仕上げ塗料を使ってモダンな外壁を楽しもう!
これまでに説明してきたように、「石材調仕上げ塗料」を使うことによって、大理石、御影石、その他の天然石のような重厚で豪華な風合いの外壁を演出することができます。
また、色合いも好みによって選ぶことができますので、他の塗料では不可能な深みのある質感を持ったモダンな外壁を実現することができます。
「石材調仕上げ塗料」を上手に使って、自分好みの外壁デザインを楽しんでみてはいかがでしょうか!
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