外壁塗装の単色塗と2色塗りの違いと相場について
外壁塗装は家の見た目(美観)を決める重要な部分です。
外壁塗装には1色で塗装をする「単色塗り」と2色で塗装する「2色塗り」の2種類が存在します。
今回はこの2つの塗装方法について、それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットなどを詳しく解説いたします。
単色塗りとは?
単色塗りとは、その名の通り、外壁を1色で塗りつぶすシンプルな外壁塗装方法です。
もともと家の外壁の色が1色の場合に行われます。
一方で、家の色が2色の場合に単色塗りを施した場合(例えば1階部分が濃茶、2階部分がベージュの場合)は、すべて1色になってしまうため外観が大きく変化してしまいます。
2色塗りとは?単色塗りとの違い
2色塗りは、家の外壁を2色で塗り分ける外壁塗装方法です。
デザイン性の高い外壁などに使われる塗装です。
近年は、積み石調やレンガ調などデザイン性の高いサイディングボードを使った外壁も多くなっています。
例えばレンガ調などであれば、レンガの部分とレンガの継ぎ目の部分は色が違うので、単色塗りにしてしまうと、レンガの風合いが大きく変わってしまいます。
クリアー塗装などで外壁自体の風合いを残しながら外壁塗装できる場合であれば良いですが、例えばレンガの継ぎ目の部分の汚れやひび割れなどがひどくクリアー塗装ができない場合には、2色塗りをするしかレンガ調のデザインを維持することは難しくなります。
塗装の性能的にはほとんど変わらないため、単色塗りにするのか、2色塗りにするのかは外壁塗装後の家の外観をどうしたいか?によって選ぶのが一般的です。
2色塗りの価格相場
2色塗りの価格相場は、同系統の塗料を2つ使う場合であればそれほど変わりません。
例えばシリコン系塗料のベージュとブラウンを使うのであれば、ベージュで単色塗りした場合の価格とほとんど変わりません。
しかし、シリコン系塗料のベージュとフッ素系塗料のブラウンで2色塗りをする場合であれば、塗料の違いによって価格が変わってきます。
また、塗り分けの仕方によっても価格は変わってきます。
2階部分をベージュ、1階部分をブラウンに2色塗りする場合と、全体をベージュに単色塗りする場合ではほとんど価格が変わりませんが、例えばレンガ調のレンガの部分のみをブラウン、継ぎ目の部分をグレーにするなどシーリングなど工程が増えたりする場合には価格はそれだけ高くなるので気をつけましょう。
2色塗りのメリット
2色塗りのメリットは、レンガ調などデザイン性の高い外観を維持しながら外壁塗装ができる点です。
通常デザイン性の高い外壁を塗装する場合には、その風合いを壊さずに外壁塗装ができるクリアー塗装を選択するのがベストですが、劣化や傷、汚れの具合によってクリアー塗装が適さない場合があります。
こういった際に外壁の風合いを残しつつ、外壁塗装できるというのが2色塗りの最大のメリットです。
また、塗料を変えることもできるため、紫外線を多く浴びる2階部分の塗料を耐候性に優れた塗料にし、1階部分を普通の塗料にするなどが可能です。
また、元々1色だった家の外壁のイメージを変えることもできるのもメリットと言えます。
2色塗りで注意すべきは「色の組み合わせ」
2色塗りで注意すべきポイントは、「色の組み合わせ」です。
2色塗りの場合は、色の組み合わせによって、家の外観が大きく変わってきます。
組み合わせの悪い色を使って2色塗りしてしまうと、家の美観を大きく損ねてしまいますので、もし2色塗りにする場合には業者としっかり話し合ってから色を決めるようにしましょう。
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